Tデザイン社 西蔵電気筆録

沖縄県は八重山郡 石垣島に開設したデザインオフィスから発信する業務日誌改め、ドイツはミュンヘン市に居を移して発信する

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吠え声と抜かぬ刀
尖閣諸島がらみの巷の声や動きを垣間見るに、正義だのプライドだのいつになく勇ましき言葉が飛び交っているようだがボクの勘違いなんだろうか。で、報道されているところでは中国側でも同様な事由から反日の動きが高まっているみたいで、ま、今や日本のマスコミにジャーナリズムなど存在しないに等しいのでテレビや新聞の報道を鵜呑みになどしないが、なんにせよ中国国内の対日感情がベタ凪の海面の如くではないのも確かみたいだ。

イスラエルとアラブ諸国の関係を引くまでもなく大義と大義をぶつければ殺し合いになる。ロケット砲を打ち込めば戦車部隊で反撃され、人間爆弾で検問をぶっ飛ばせば爆撃機で街中が血と火の海になる。イスラエルにもアラブ側にも自分たちが悪行に手を染めている自覚など間違ってもない。

我々は神に導かれている。間違いなく正しいことを行っているのだ。これより他に方策なし。正義は我らの手にありってわけだ。

おそらくはどちらも間違っていない。しかし正義を数えればそれは民族の数だけ、人の数だけあるってことも又確かだ。ボクらはそのことを決して忘れちゃならない。義を振りかざせばすなわち戦うより他に道は消え失せる。

ボクらは相手を殲滅せしめれば正義を貫徹できるのだろうか。反日を口にする奴、反日を心に秘めた奴を皆殺しにすれば日本は未来永劫安泰平和のパラダイスみたいな国となるのか。無論そうならないのは誰にでもわかる筈だ。反日勢力の打倒制圧皆殺しを貫徹するは未来永劫不可能であり、人を殺せば次は殺される側に回るは必定であり、殺したり殺されたり憎悪のエナジーを燃やして回る暗黒の永久機関の如く在らねばならない。

否。そんな危惧するまでもなくボクらは既にそんな暗黒永久機関の歯車であるのかも知れないが、あえてそこには目をつぶろう。そんなものを見詰めながら明るい未来は語れないし、楽しく今を過ごす気持ちさえ萎えてしまうからね。

昨今 巷にすっかりその勢力を増している中国打倒だの嫌韓だのを口にする方々の大半は自分たちの生活や日常にある諸々の欲求不満をそこにぶつけているだけなんだと思う。なんなれば彼らは基本的にノンポリシーの持ち主であり、確固たる政治的姿勢や展望があるわけでもなく、ただひたすらに付和雷同しているだけであるのだ。

付和雷同に走るものに覚悟などなんらあろう筈もなく、リーダーシップを張る誰かをフォローして興奮したり根拠のない自信を得ているに過ぎないのであれば斯くの如き者たちが確信犯となれる筈もない。

しかし彼らは刀をやたらと抜きたがる。振り回したがる。覚悟も姿勢も展望も何もない奴ほど大立ち回りに羨望を向けるのは何故なのだろう。

そのような彼らにして大した罪などない。

大いなる罪を背負うべきはそれを遥か上空より煽る天の声。古来よりボクらはそれを【お上】と言い慣わしてきた。実体もなく、個としての存在もないお上であるから如何なる犯罪を煽ろうと画策しようと陰謀を巡らそうと実刑を食らうこともなければ実質的な責を負うわけでもない。あるのは精々がトカゲの尻尾を切るが如き体裁作りばかり也って次第。

ま、明るい未来などあるのかないのかボクのようなパンク野郎のなれの果てにわかる筈もないけれど、ひとつ確信するのは、抜いた刀の勢いは何ものかを斬るまで収まらぬという事。刀とは抜かねばこれほどに静謐なる美しきものは他になくも、一旦抜かばその刃は禍々しい赤黒き光を放ちて我々をこうそそのかす。

斬れ斬れ。斬り落とせ。刺せ。刺し殺せ。ぶっころせ。



抜いた刀は簡単には鞘には戻せない。プライドや体裁や憎悪が鞘に戻るを拒絶するのである。静かなる心で刀を抜けるのならば話は別だが、そんな奴は今の日本に居そうにもない。抜かぬが賢明なんだけれども、賢明なる者さえ日本には居ないのだろうか。ボクは異国人と斬り合いなどまっぴら御免である。

もちろん同国人とは尚更だ。
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