Tデザイン社 西蔵電気筆録

沖縄県は八重山郡 石垣島に開設したデザインオフィスから発信する業務日誌改め、ドイツはミュンヘン市に居を移して発信する

0157-3329-0469 art.by.saizou@gmail.com

| CALENDAR  ENTRY  COMMENT  CATEGORY
ARCHIVE  LINK  PROFILE  OTHERS  RECOMMEND
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - | - |
今 描くべきSF世界

19世紀。SF世界は概ね明るく希望に満ちた未来社会を提示してきたが、20世紀になるとそれは一転して、紙面やスクリーンの上に描かれる世界はあらゆる社会システムが摩滅瓦解崩壊したあとの廃墟の如き世界であり、汚染され衰退した自然環境となる。

略奪と暴力が蔓延る核戦争後の世界に細々と生きながらえる人々を支配するのは諦観と絶望だったりするし、ま、概ね碌でもない空想世界をこれでもかこれでもかと作家連中は寄って集って描いてきたわけだけど、ボクなどは正味やりすぎだろと思っていた。

そこまでじゃないだろ〜
いやいや、やりすぎだからw 単純にやりすぎww 単純に描きすぎwww 
だいたいさ、奪う労力に見合うものもないのに何故暴力的収奪者がいたり、もう壊すものもないのに破壊者がいるんでしょうか〜?

なんて具合の嘲笑気味の感慨を抱き、毎回最後の〆はこのような思いだった。『いや、マジにさ、みんなそこまでバカじゃないから。社会にバカが一定数いるのは確かだろうけど、社会全体として見た場合そこそこの制御もできるし、状況の見極めや判断なんかもしっかり出来るんじゃないの。うん。できると思うよ。うん、できるできる。大丈夫』

だが、今般ボクはそんな楽観的な考えを改めなくてはならないかも知れないと思っている。なんなれば何期もの原子炉が重大な事故を起したというのに世間様はずいぶんと鷹揚に構えてるじゃないか。騒ぎ立てる必要さえあるのではないかとボクは考えているし、かつてない重大な問題と捉えいるのだが、この国に暮らす人々の多くは福島県だけの問題としてるふしさえある。これは一体どういうことなのだろうか?事故直後から菅政権が一生懸命流布し続けた『ただちに健康に被害はありません。今回の原発事故が重大なものと政府は考えていません』なんて幼児だましの文言が一定の効果を示しているということなのだろうか。

ま、そうは言っても今一度大きな地震に見舞われたら崩れ落ちるかも知れない原子炉があるというのにメディアはアイドルタレントの総選挙結果を発表してはキャーキャーと騒ぎ立て、被曝は安全であると犯罪的なコメントを吐く学者が福島県のアドバイザーに就くだけでは済まず、世間の方々はその無責任極まりない被曝安全説を耳にして胸を撫で下ろすというありさまにボクは悲観の色を濃くせざるを得ないのである。

そしてそれはボクにとって到底信じられない光景だったりする。

否、信じられないとかじゃ最早なくて、アイドルタレントの選挙を仕掛けるいい歳をこいたオトナたちも、それに歓び勇んで投票した人たちも、その選挙結果にキャーキャー言う人たちもボクの目には狂人もしくは精神を病んだ人としか映らないのである。

ボクがナイーブすぎるのだろうか?ボクは神経症なのだろうか?原発事故を気にしすぎなのだろうか?

もし仮にボクがそうだとしても、では翻って本来対岸の火事である筈の海外の国々が今節の原発事故をかなり重く受け止め報道してるという現実はどう受け止めるのか。海外の人たちはナイーブで神経症で原発事故を気にしすぎなのだろうか?

政治家は原発の重篤な事態から国民の目を背けさせたいのか政局騒ぎを起し、そうでなくても低俗極まりないテレビマンどもは政治家の尻馬に乗っかり更に事態をおもしろおかしく煽り立てる。国も地位法自治体も政治が斯くもテータラクであっても権力者や為政者に同調支持する付和雷同型の人間は腐るほどいるし、現実問題としてそれほど多くの人を避難させるのは経済的にも技術的にも難しいとか困難を伴うとか仕方ないだと言って原発周辺の福島や宮城や茨城なんかの人たちが大量被曝するのを指をくわえて眺めるだけの私たち。

間違いない。ボクは楽観的だった。20世紀に次々と創り出された暗澹たるSF的未来図は既に下絵を描き終わっているのだ。そのカンバスには既に重い色の絵の具が次々と置かれ、塗り込められている。ボクは最早楽観的にはなれない。日本人の知性は信頼信用するには及ばないのではないかとさえ考え始めている。

だからこそ今ボクはあえて描きたい。
描かなくてはならないと切実に感じている。
その描かれるべきSF世界とは、明るく希望に満ち満ちている世界に他ならない。

| 10:23 | 東北関東大震災 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| 10:23 | - | - | - |
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://soulfactory.jugem.jp/trackback/441
<< NEW | TOP | OLD>>
ツイート