Tデザイン社 西蔵電気筆録

沖縄県は八重山郡 石垣島に開設したデザインオフィスから発信する業務日誌改め、ドイツはミュンヘン市に居を移して発信する

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裸の王様。笑われるべきは実は王様ではなく、王様は裸であると笑っている家来や民衆のほうかも知れない【後編】
 裸の王様が笑われるのは、馬鹿には見えない服であるという仕立て屋の言説を真に受けるからであり、つまりはそれって端的に言えば 王様をして有り余るほどの地位だの名誉だの財産だのにあぐらをかき、碌でもない商売人のセールストークさえ正しく断じることが出来ないあきめくらの如き設定になっているわけだけれども、じゃ、仕立て屋に騙されて裸で練り歩く馬鹿な王様に苦笑するしかなかった家来の連中や、隠れて笑った民衆はお利口さんなのかと言えば全然そんなことはなくて、馬鹿な王様を支配者としてこぞって担ぎ上げ、自由に笑うことも出来ない卑屈な存在ではないのだろうかと感ずるわけです。

更に言えば、王様が裸である事を指摘したガキンチョはパンツ一丁で誇らしげ歩く王様を見て『おおお〜!王様はなんて斬新なんだ!なんてアナーキーな人なんだろう!かっこいい!ブラボーだよ王様!でも、馬鹿な大人や教師にはあのかっこよさが理解できないんだろうな。ったく、斬新なる裸の王様見ていちいち固まってんじゃねぇよ。愚鈍どもがっ』なんて思った可能性大だし、ま、そこまで言わずとも実は子供は『おおお〜、裸で歩いてるよ王様!いいなぁ〜!オレも裸になりたいなぁ〜!オレら子供の裸になる自由を奪うのは王様かと思っていたが、どうやら思い違いだったみたいだな。ファックなのは王様じゃなくて町の大人たちだったんだ!裸の王様を見てやっと気付いたぜ!!」なんて思ったであろうことは想像に難くありません。

つまり笑われるべきは裸になった王様ではなく、王様の裸体に卑屈なまなざしを送るしかなかった家来や民衆のほうってわけ。

まだ洗脳も矯正も抑圧もされていない子供の目に映ったものこそがより素の現実に近いものなのかも知れません。私たち大人の目はいちいち曇っています。自由に笑い飛ばすことさえ叶わないのです。誰かにおもねり、誰かに合わせ、嫌だろうと気が向かなかろうと誰かが決めたことに口をつぐんで従います。私たちが見ている現実とはそういう行動が前提で成り立っているのではないでしょうか。

裸の王様。なんとも悲しく切ないお話。






| 16:34 | 立派な大人のための童話 | comments(0) | trackbacks(0) |
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