Tデザイン社 西蔵電気筆録

沖縄県は八重山郡 石垣島に開設したデザインオフィスから発信する業務日誌改め、ドイツはミュンヘン市に居を移して発信する

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世間様もテレビネタでもよく言うよね。プロとは何か?なんてことを
どんな仕事でもいいんだけど、巧くいく時とそうじゃない時があると思う。その差はどこから生じるのだろう。

ボクの本業はさておき、例えば飲食店。調理の仕事だとしよう。最初にひとつ注釈をつけておくと、調理の仕事とは言っても、状態も鮮度も加工の具合もほぼ一定で変わらない冷凍食品か何かをレシピ通りに温めたり盛り付けたり、厨房やキッチンから出ることなく客の顔も見ずにただ定められた時間をタイマーで計りつつ加熱処理するだけの人は本稿で言う調理の仕事には該当しないのであしからず。

至極あたりまえのことなんだけど、素の状態においてあらゆる食材は日々コンディションも違えば味も違う。甘味が多かったり少なかったり、香りが立っていたりいなかったり、繊維が硬かったり柔らかかったりする。まずもってその差異を感知できない人は調理人ではない。世間一般でしばしば誤解されているようだが、その差異を感知できるか否かは調理人としての才能でも技術でも感覚の鋭さでもなく、ちゃんと食材と向き合っているか否かの姿勢の差でしかない。調理用に買い入れたものをいちいち齧ってみたり潰してみたり嗅いでみたり食べてみたりしていれば普通にわかるのが当然であり、別段むずかしいことではない。

そういうわけで調理を仕事とする人は美味いものを首尾よく作ろうとするならば一義的には食材をよくよく把握していなければならないでしょう。ま、でも、だからと言って世界中のありとあらゆる食材に精通している必要はなくて、目の前に置かれたお馴染みの食材の味や香りや特徴をちゃんと理解していればこと足ります。で、理解したその甲斐あって首尾よく自慢の逸品が出来上がったとします。ああ、よかったよかった。俺の仕事はうまくいったぜ!と一息入れちゃってよいかと言うと未だ全然そんなことはなくて、なんとなれば調理人としての仕事がうまく行ったか否かは、それを注文した客が食べ終わらないことには断ずるわけにはいきません。

独りよがりでいいのなら全ての仕事に失敗なんかあるわけがなくて、調理で言うのならば、シェフが出した(作った)自慢の一皿を食した客がもし不満顔で席を立つようならその仕事は失敗ということにならざるを得ません。「あららら残念でした〜、お客さん一人失いました〜、否、待ってよ、一人で済むならいいけど、ま、おそらくその客の交友関係まで考慮するなら10人は失っちゃうことになるのかよ〜。いや〜もっとかなぁ〜。糞〜」

じゃ、失敗したらプロじゃないのかと言うとそんなわけはなくて、プロだろうとアマだろうと達人だろうとマスターだろうと別に機械じゃないんだからヒューマンエラーは付きものです。

勘のいい人はこのあたりで気がつきます。『ああそうか。プロとアマの差はエラーにどう対応するかの差なんだな!わかったぞ。アマは知識も少なくスキルも低いのでエラーに対処できなくて、プロはそうじゃなく、スキルも高く情報も色々と持ってるので〜』

みたいな紋きり調は今時成立しません。アマのスキルが低いなんてとんでもないことです。プロよりスキルが高いアマチュアなんかどこの業界や分野にだって極当たり前にいます。HIGHスペックのアマチュアなんか世の中にごろごろいます。機材だって知識だってアマのほうが良いものを持っていたりするのも珍しいことではありません。なんとなればプロは日常の仕事に追われて新しきプロダクツに目を向けている時間もままならなかったしますが、アマは仕事を定時勤務で終えたのちに趣味の時間にどっぷりと漬かることが許されている場合もあるのはご存知のとおり。

つまり、ここらで要約をするならば、
『エラーも時々やらかして、さほどのハイスペックでもなく、仕事に追われていて向学心も勉強する時間もあまりないのがプロフェッショナル』となります。なんだよ、それ?アマチュアとの差は、じゃ一体なんなんだよ!?プロもアマも大差ないって事かよ?

ま、そんなご質問には「その通りでございます。あなたは慧眼を持ってらっしゃる」とお答えするしかありません。だって周りをみてごらんなさい。誰でも彼でも簡単に独立したり起業したりするわりに、じゃ、彼らがしっかり研鑽を積んでからの起業だったり独立だったりするのかと言うと、たま〜にそういう人もいるけど、大半は腰掛けバイトぐらいで精勤したこともなく、勉強したと言ってもその多くはネットをぐぐって調べたもので、自らの手足を汚して得たわけじゃないからどうしても薄っペらだったり偏ったものだったりするのですよ。

じゃ、なに?
プロって阿呆なの?アマチュアのほうがまだましってこと?

という声が聞こえてきそうですが、ただ質問だけを繰り返して自分は何もしないって人よりは、どんな安直で安易なプロフェッショナルでもまだましでしょうね。って、つまり、アマチュアはどんなにハイスペックであろうとハイスキルであろうと所詮は腹をくくる覚悟がない人たちの総称もしく別称であり、プロフェッショナルとは(喩えその自立性がいかに安易で安直でも)顧客と差しで勝負する覚悟を持った人たちのことを言うのです。ちゃんと腹をくくった人をプロフェッショナルと呼ぶわけです。

これまで我々の社会は、ちゃんと腹をくくっている人に対するリスペクトに著しく掛けていたせいなのか、それとも公務員親方日の丸が理想の仕事みたいに思い込んでる人たちが大勢を占めているせいなのかよくわかりませんが、アマチュア志向が大きなトレンドとして厳然とありましたが、ボクはこれをくつがえしたい。

でもただ覆したいと言っていても覆らないので老若男女を問わずして起業開業のススメを吹聴して回っている。安直に起業すればいいのである。みんなどんどん安易な知識と技で開業しちゃえばいいのである。みんなでやれば怖くない。みんなでやればそれが基準線になっていく。みんなで奴隷みたいな労働したり、みんなで被爆に見て見ぬ振りしてるよりは、みんなで起業開業するほうがよほど健全だとボクは考える。

さ、みんなでプロフェッショナルになろう。

ま、最初はろくでもないプロでも、やる気とその気があればどんどん良い感じになっていくからさw




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